『モータサイクル・ダイアリーズ』@飯田橋ギンレイホール

●『モータサイクル・ダイアリーズ』(2004年)
監督:ウォルター・サレス
出演:ガエル・ガルシア・ベルナルロドリゴ・デ・ラ・セルナ/ミア・マエストロ
公式HP http://www.herald.co.jp/official/m_cycle_diaries/index.shtml

なんだろう、生きていくことって、覚悟だな。そんな気がする映画だった。世界中の若者の美しきアイコン=「チェ・ゲバラ」がどのように革命家になったのかを静かに追った映画で、いわゆる成長もの。総監督がロバート・レッドフォードということもあってか、やさしいロマンチシズムにあふれていて、ちょっと美化しすぎかもしれないと感じるところもあったし、あまりにゲバラが理想をもったいい人すぎて、(本当にそういう人物だとしても)もっと人間臭いところも表現したほうが、作品の深みが出たような気がする。
ただ、全体の感想はといえば、やはりいい映画だったと思う。そして冒頭にも書いたように、なにかをしようとすることは、そのつどなにがしかの覚悟をきめていことであり、逆にその覚悟さえできてしまえば、かなりの部分は成功なのかもしれない、ということを確認させてくれるものだった。