2005-01-01から1年間の記事一覧

ゲルハルト・リヒター展@川村美術館

とても多様な顔をもった作家だ。 それが第一印象である。フォトペインティング、グレイペインティング、アブストラクトペインティングなど、全く違う印象の作品が、しかも時代を重なり合って制作されているとのことで、この作家にはいったい世界はどのように…

池坊日記

久しぶりの休日に、もらってきたままバケツに入れてあった花を生けることに。 冬になって花も長く持つようなったため、1ヶ月前のものもまだ青々としていたので、ガーベラとあわせて自由に生けてみる。濃い緑の葉と黄色の強い花がいい対象になって、自分では…

沢木耕太郎『凍』

出版社:新潮社、2005年9月、1,600円+税 ISBN:410327512X 書きかけ

終わった

2ヶ月以上続いた仕事がようやくひと段落。とにかく終わった。社会人になってからこんなにがむしゃらに働いたことがなかったので、よくまあ、三十路を超えてからこんなにも体が動いたものだと驚いている。なんにしろ、眠い。やっと寝られる。

池坊日記

描きかけ描きかけ

池坊日記1

描きかけ

池坊日記

●生花・新風体 花材:書きかけ

「佐伯祐三展」@練馬区立美術館

質感のある色だった。 佐伯祐三という画家について知ったのは、今回が初めてだった。30歳で夭折したその画家は、数多くの街の風景をキャンパスに残した。どれもありきたりの街の風景ばかりなのだが、なぜか立ち止まらずに入られなかった。 いちばん気になっ…

「新建築」2005年10月号

出版社:新建築社、2005年10月、1,905円+税 ISSN:1342-5447 仕事中に息抜きに「新建築」を見たのだが、今月号の表紙を飾っている内藤廣の島根立芸術文化センターはなんとも凄い。大きさ、質感、空間のボリューム、迫力と、今の時代には新鮮でもあるマッシブ…

日本いけばな芸術展

日本橋高島屋で開催されている日本いけばな芸術展に行く。まだ生け花をはじめたばかりなので、正直どこを見ればいいのやら分からないのだが、まあ、とにかく大量の花を見れば何かを感じるだろうと出かけることにした。 ところが会場は、予想を遙かに上回る人…

柏木博『家具のモダンデザイン』(300字読書日記vol.●)

淡交社、2002年4月、2,200円+税 ISBN:4473018601 家具を切り口にしモダンデザインを概観する内容の一冊になっている。取り扱われている家具がイームズやミース、アアルト、剣持勇、イサム・ノグチなど、昨今のインテリア雑誌でおなじみの人の作品ばかりなの…

雨の休日

昨日は、昼まで爆睡してしまった。一昨日の徹夜の疲れがとれないのだろう。歳はとりたくないものだ。もっともゆっくり寝てしまったのは外が雨だったからかもしれない。よく見ると庭のキンモクセイが少し散っていた。今年は少し遅いのか、今頃散っている。例…

池坊vol.6-2

●生花/自由花 花材:ツルウメ、モミジ、リンドウ、サガキク書きかけ

池坊vol.6-1

●生花/正風体 1種生け 花材:ホトトギス 扱い方:葉の陰陽は、上部の葉表でみる。葉の曲がりなどを見極めて構成する。矯めづらい花なので、真にはなるべくまっすぐのものをもってくるとよい、だそうだ。1種生けは、そのなの通り1種類でつくらなければい…

しゃぶしゃぶをたべる

寒くなってきたとはいえ、まだ10月。鍋物をするのはどうかとも思ったが、よくよく考えると先週既にチゲ鍋を食べていたので、なんてことはない。とにかく今日はしゃぶしゃぶを食べた。鍋に、きのこ、豆腐、白菜、ネギ、水菜と、ほとんど水炊きの中身を入れ…

いちじくのヨーグルト

これから徹夜で校正の仕事。で、その前に最近お気に入りのいちじくのヨーグルトを食べる。 これがうまい。つぶつぶの食感がたまらないのである。 いちじくってなかなか食べないけど、これにははまっている。少し甘いのがいただけないが、疲れているときなん…

今日のお蔵入り

仕事の合間に久しぶりに本屋に行く。っていうか、急に谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』が読みたくなり、買いにいく。 本屋に行くとだめである。どうしても次から次へと欲しくなってしまう。仕方ないので、「デザインの現場」と谷崎だけを買って今日はあきらめること…

堀江敏幸『もののはずみ』(300字読書日記vol.●)

角川書店、2005年7月、1,300円+税 ISBN:4048839241 文章の、その内容以上にリズムに惹き付けられることがある。この本はそんな読後感だった。普段の読んでいる頭でっかちな文章や、仕事で接しているプラグマティックな文体がどうしても受け付けられない気分…

タイ古式マッサージ

昨日、のんびりした朝の気分を引っ張ったまま、ラクーアに出かけた。とはいえ、温泉はあまり長く浸かってられるほうでもなく、目的はどちらかといえば、タイ古式マッサージだった。以前、足裏マッサージに出かけたが揉み返しがひどく大変な目にあったが、ス…

鰯と梅ぼしの煮付け

今朝、近くのスーパーの朝市で新鮮な鰯を手に入れた。 いつのまにか高級魚になり、そのうえ住んでいる街の物価も安くはないので、気がつけばここ何年も鰯を買わずにきたのだが、あまりに美しく光っているその鰯を見て、2匹もらうことにした。 さて、食べ方…

ものすごい数の…

ある陶磁器メーカーの工場見学に行く。詳しい内容や写真を紹介できないのが残念なくらい面白いものばかりだった。いや、本当に掛けないのが残念。 そこでその代わりに、工場見学の途中でよったタイル博物館の話。 世界中から集められたそのコレクションは、…

高橋哲哉『靖国問題』(300字読書日記vol.19)

ちくま新書、2005年4月、720円+税 ISBN:4480062327曖昧でありながらいままで分かった気でいる「靖国」という問題に対して、非常に明確に整理されていて、靖国問題に立ち位置を勉強する入門書として適当。引用部分や、著者独特の強調がいささか読みづらくも…

きままな音楽鑑賞

いつも同じ曲ばかり聴いて飽きてきたので、会社に行く前にiPod miniに新しい曲を入れることにした。せっかくだから、もう滅多に聞かなくなったアルバムをと、ごそごそ探していて見つかったのが、カーディガンズの『ジ・アザー・サイド・オブ・ザ・ムーン [BE…

選挙を楽しみましょうなんて、本当にいいのですか?

めずらしく政治の話。 最近、自分のまわりで小泉首相を擁護する発言をよく耳にする。「よく頑張っている」「抵抗勢力に負けずに立ち向かう姿がいい」などなど、おおよそマスコミで語られている小泉対旧自民党という構図での、首相の評価だ。 気持ちは分かる…

日本の夏の、不可解な日

暑い日が続く。 しかし、気がつくと甲子園も準々決勝。 もう夏も終わりだな。 それにしても最近、甲子園の北日本勢には勢いがある。これはまちがいなく、地球温暖化の影響だろう。暖冬がつづく日本では、冬でも北国で野球が練習ができるようになった。われわ…

徐京植『ディアスポラ紀行』(300字読書日記vol.18)

岩波新書、2005年7月、740円+税 ISBN:4004309611

仲正昌樹『日本とドイツ二つの戦後思想』(300字読書日記vol.17)

光文社新書、2005年7月、740円+税 ISBN:433403313X日本とドイツの戦後思想の差異を、「戦争責任」「国のかたち」「マルクス主義」「ポストモダン」の4つの切り口から比較した入門書で、ドイツと日本の戦後に歩み方の違いとその背景が簡略化されながらも明…

村井正誠記念美術館

書きかけ

梅干しを干す

ここまで、一部の不具合をのぞき(致命的ではない)、おおむね順調にきた梅干し。いよいよ天日干し第1弾である。 もちろんトップバッターは、本命の瓶で漬けられている梅たち。ザルに揚げてみると、少しシソが少ないこともあって、やや薄めの色だが、形もき…

村上春樹『象の消滅』(300字読書日記vol.16)

新潮社、2005年3月、1,300円+税 ISBN:4103534168久しぶりに村上春樹の昔の小説を読んだ。1980年から91年の短篇をまとめたもので、書名では『パン屋再襲撃』『中国行きのスロウ・ボード』『TVピープル』あたりのテキストが中心になっている。至るところで…