今年もキンモクセイが咲いていた

chibamata2004-10-10

先日の台風で、庭のキンモクセイの花が散った。
オレンジ色に敷き詰められたその様子で、季節が移り変わりを知ることになった。
独特の香りがする花なので、咲いているときから気がつきそうなものだが、どういうわけかこの花は、散ってから、花が咲いていたことを知らされることが多い。
あるいはそれだけ余裕がない生活を送っているからかもしれない。ただ、台風シーズンと花が咲く時期が重なるためか、この花はいつも地面に咲いているというイメージがある。そしてこの花が散っているのを見ると、つい思ってしまうことがある。何のために咲いたのだろうか。
もっとも、何のためなんて、見る者の思い上がりでしかない。
自然のなかで繰り返されるこの営みには、ひと目見ただけでは気がつかないが、間違いなく「意味」があるのだろう。
表面的なことにだけとらわれなく、1つの価値基準からだけ有用/無用を判断するのではなく、もっと大きなつながりのなかで、じっくりと向き合いたいものだ、花も人も。