木田元『木田元の最終講義 反哲学としての哲学』

著者じゃないけれど、
同じ作家の著作を立て続けに読むと
少しだけ理解が深まる気がする。


本書は、著者の最終講義をまとめたもの
(正確に言えば、講義用のノートをもとにまとめたもの)。


講義用の文章だから、通常の哲学書よりも
読みやすいが、けっして軽いものではない。


エルンスト・マッハをめぐっての
哲学と文学の章では、
マッハに影響を受けながら当時の哲学が
どのように変遷していったのかが概観できて、
程よい入門書になっている。




大分・うみたまご