アンチョビパスタと檀一雄

檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)
檀一雄『檀流クッキング』
出版社: 中央公論新社ISBN:4122040949、2002年9月改版

久しぶりに遅くまで仕事をした、というかこれかも家で仕事である。
で、こんな夜更けに食べては太るとは分かっていていも、気分転換にパスタをつくることにした。
先日、丸ビルの明治屋でアンチョビの瓶詰めを買っておいたので、定番のアンチョビとキャベツのパスタをつくることにした。パスタは de cecco のリングイーネがお気に入りだが、今日は最近はまっている Dalla Costa のペンネにした。
ニンニクをみじん切りにして、低温で温めておいたたっぷりのオリーブオイルでじっくりと香りだしをする。そのあといったん火を止めてちぎった唐辛子を入れ、少し置いてから火をつけ中火でアンチョビを炒める。
アンチョビのいい香りをしてきたところでざく切りにしたキャベツを入れる。キャベツは、いつもならパスタがゆであがる直前に鍋に入れて、パスタと一緒に軽く湯がくが、今日はそのままフライパンに入れてシャキシャキ感をいかすことに。
ほどよくゆであがったペンネをアンチョビのフライパンで合わせ、ゆで汁を少し入れ、最後にコショウをひいて、完成である。
アンチョビは塩けが強く、そのうえゆで汁にも塩分が含まれているので、基本的には塩は使わない。ただ、お好みで醤油を少したらすと生臭さが消えるし、和風のアクセントになる。
と、ここまで書いたのだが、やはり料理の文章は難しいものである。ときに香りが立つような名文に出会うことがあるが、当たり前のようだが、そんな文章はなかなか書けない。料理が好きなだけではだめなんだろう。
そういえば、半年ぐらい前に急に読みたくなって買ったものの、かみさんに先に読まれて急に読みたくなくなった檀一雄の料理エッセイが本棚に眠っていた。明日久しぶりに読んでみるか。